大阪市浪速区の浄土真宗超願寺について

大阪市浪速区に超願寺というお寺があります。

もともとは約400年前に、豊臣秀頼の寵臣(寵愛されている臣下)だった木村長門守重成の叔父が出家されて開基されたと伝えられています。

本尊は鎌倉時代末期に制作されたとされている阿弥陀如来像です。

大阪には門真、天王寺、堺など他の地域にも同盟のお寺がありますが、こちらのお寺とは関係ありません。

今では毎年夏の地蔵盆の時期になると多くの方が来られて賑わいます。

また超願寺は浄土真宗のお寺ですが、この宗派は浄土宗の開祖である法然上人を厚く信仰した親鸞聖人が開祖です。

親鸞聖人本人が宗派を独立、宣言した訳ではありませんが、親鸞聖人の考えを褒め称える言葉として江戸〜明治時代に「浄土真宗」と呼ばれた事が始まりだとされています。

本宗の考えでは、あらゆる欲を持つ私たち人間(浄土真宗上の「悪人」)が自分自身の煩悩に打ち勝てなくても、非常に偉大な存在である阿弥陀如来様が極楽浄土に連れていって下さるとされています。

この考えは「悪人正機」と呼ばれています。